パラグアイ機能性素材研究会

糖化とパロアッスル

糖化とは、主に糖とたんぱく質が結びついて茶色に色づく反応(メイラード)のことで、食品では味覚(おいしさ)に関係する大切な要素でもあります。しかし、体内で糖化反応が起こると、AGEs(糖化最終生成物)とよばれる老化物質が産生し、様々な部位に蓄積することで全身の老化につながります。

AGEsをためやすい食品
AGEsの蓄積
人の老化の原因として、これまでは酸化とよばれる「細胞のサビ」が広く知られていましたが、最近の研究で新たに「糖化」とよばれる「細胞のコゲ」が関わっていることがわかってきました。老化予防には酸化だけでなく糖化も同時に抑制することが重要となります。
AGEsは、慢性的な高血糖状態やAGEを多く含む食品を摂り続けること、また、加齢によっても徐々に体内に蓄積されることで、様々な疾病の発症に繋がります。特にAGE蓄積の影響を受けやすいのが体を構成するたんぱく質である「コラーゲン」です。コラーゲンが糖化されると、皮膚や血管の弾力が失われるだけでなく、骨折のリスクも高くなることがわかっています。実際に、糖尿病性合併症や動脈硬化症などの方は、健康な方と比べてもAGEの蓄積が進んでいることが確認されています。
パロアッスルには、血糖コントロールに寄与するセスキテルペンやトリテルペン、ミネラル類などが含まれており、ヒト試験でも良好に血糖をコントロールすることが確認されています。特に糖尿病の診断指標であるHbA1c(ヘモグロビンA1c)に対しては、有意な結果が得られています。(HbA1cは、「ヘモグロビン(たんぱく質)」に「糖」がくっついたもので、過去1~2ヶ月の平均的な血糖状態が分かります。この値が高いほど血液中の余分な糖がヘモグロビンとくっついていることを意味します。)

パロアッスル摂取3ヶ月後の血糖値とHbA1cの変化

空腹時血糖値
HbA1c
被験者 Ⅱ型糖尿病患者24名
投与 茶済(刻み6g/1L)or錠剤(エキス末1200mg/日)
期間 3ヶ月

※HbA1cの1%低下は合併症の危険率を12%低減(Lancet 352:837-853,1998)

HbA1c
また、試験管内の試験でも、パロアッスルはアミノグアニジンよりも糖化反応を阻害することがわかっています。グラフが高いほど糖化の阻害率も大きくなります。糖化反応を示す指標は数種ありますが、この試験では糖化抑制反応試験で最もスタンダードな指標を測定しました。
参考/測定項目について
3DG 糖化反応中間体の1種でAGEsの生成に関与。
CML AGEsの1種。特に皮膚コラーゲンへの蓄積の指標。
ペントシジン AGEsの1種。骨粗鬆症、腎症のバイオマーカー。糖化とともに酸化も含みながら生成されるため、糖酸化物質ともよばれています。
アミノグアニジン 代表的なAGEs生成阻害物質で、海外では糖尿病の合併症治療薬としても採用されている薬剤。ペントシジンには対応しません。
パロアッスルは糖の蓄積を抑えるとともに糖化抑制も有効です。さらに薬剤では対応できないペントシジンについても高い阻害率を持つことから、美容だけでなく様々な病気の予防も期待できます。

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